「真実を語り、真実を生きよう」 エペソ人への手紙4:22~32

「聖書の学びの会」2023年9月27日

★ 法亢聖親牧師からのメッセージ

 「真実を語り、真実に生きよう」   エペソ人への手紙4:22~32
                      
 「こういうわけだから、あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣り人に対して、真実を語りなさい。わたしたちは、お互いに肢体なのだから。怒ることがあっても、罪を犯してはならない。憤ったままで、日が暮れるようであってはならない。また、悪魔に機会を与えてはいけない。」(エペソ4:25~27)

1 悪魔に機会を与えない 
 パウロは、古い人を脱ぎ捨て、新しい人を身につけるべきだと教え(22~24節)、私たちが脱ぎ捨てる事柄について、具体的に記しています。「偽りを捨て・・真実を語りなさい」(25節)― 聖書が言う「偽り」は、単なる「うそ」だけではなく、あらゆるごまかしや欺きを意味します。ですから、この「偽り」は真実の裏返しの言葉で、「不信実」という意味も込められています。「悪魔に機会を与えないように」(27節)とは、私たちの偽り、怒り、盗みなどの行為によって、麗しい交わりが破壊してしまわないように注意していくことです。ここで悪魔と訳されている言葉には、「中傷する者」「訴える者」という意味があります。即ち、悪魔の働きの中心は、「おまえの人生など意味がない」「おまえのような者は生きる価値がない」と相手を中傷し、そしることです。

2 神の聖霊を悲しませてはいけません
 キリストの体である教会の交わりが破壊されていくことは、聖霊(キリストの霊)の悲しみです。まして、互いが、そしりと悪意に生きているなら、どれほどの悲しみでしょう。
 パウロは、互いの中に育んでいくべき大切なことをこう記しています。「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい」(32節)。これこそ、悪魔に機会を与えないために、備えるべきことです。だからこそパウロは、「お互いに誠実さをもって、真実なかかわりの中で生きていこう」と勧めているのです。

勧め
 私たちの心をもう一度点検し、解決されていない怒りや憤りがあるならば、悪魔に機会を与えてしまわないために、心を静めて、怒りを収めましょう!

3 怒り続けること (エペソ4:25,26)
 すべての怒りが悪いわけではありませんが、怒りの背後には「ゆるせない」という思いがいつもあります。「陽気な心は健康をよくし、陰気な心は骨を枯らす」(箴言17:22)と聖書は語っていますが、ゆるせないと言う思いは、私たちを陰気にさせます。しかし、「ゆるす」のは勇気がいります。けれども、神さまは私たちの創造者(命の授与者)ですから、どうすれば私たちが健康になるかを、一番よく知っておられます。ですから、「主イエスが私たちをゆるしてくださったように、私たちも互いにゆるし合っていきなさい」と命じられたのです。私たちが怒りと憎しみをいつまでも持ち続けることは、実は逆に、割の合わない人生を自分自身に招いて(引き込んで)しまうことになるのではないでしょうか。

参考  主の祈り
    「赦し」と「許し」  兄弟が合い和し 詩編133:1 
     許すと自分もゆるされ救われる:フランチェスコの祈り
     許すと自分もゆるされ救われる:元ミス青森のエピソード 

祈り
神さま
 どうぞ私の思いを、感情を、態度を守り、真実に誠実に生きていくことができるように導いてください。  御子のみ名によって祈ります。 アーメン

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