「神に倣う者となる」 エペソ人への手紙5:1~10

「聖書の学びの会」2023年10月4日

★ 法亢聖親牧師からのメッセージ

「神に倣う者となる」  エペソ人への手紙5:1~10
                     
 「主に喜ばれるものがなんであるかを、わきまえ知りなさい。」(エペソ5:10)

1 聖徒にふさわしく歩む 
 パウロは、一人一人が神さまに愛されている事実を記しています。人生の最も大きな悲劇は、誰からも愛されていないと思い込むことです。愛は、どんな栄養価の高い食物よりも、その人を成長させます。愛されているからこそ愛に生き、愛を持って歩むことができるようになるのです。そこから、神にならうものとなって行くことができるのです(1節)。

2 神の聖霊を悲しませてはいけません
 神に倣う者として生きることは、聖徒にふさわしく歩むことです。そのために、まず大切なのはことばの問題です。下品な話、愚かな話・・などこうしたことは、口にしてはいけないと命じられています(3,4節)。なぜなら、こうしたことばは、相手の人格を破壊し、自らの品性を失うことになるからです。現代は、行為でもことばでもセクハラやパワハラなどが大きな社会問題になっていますが、聖書は2000年も前から、注意を喚起しています。それでは、どういう言葉が私たちにふさわしいのでしょう。それは、「感謝」の言葉です(4節)。感謝の心を持つ人となって行きましょう。「感謝」は、人生のすばらしい妙薬」なのです。小さな一つ一つの事柄に感謝をささげるのです。神さまに感謝を捧げ過ぎることはありません。もちろん、隣人に対しても感謝することは大切です。聖書には、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい」(Ⅰテサロニケ5:16~18)とあります。

勧め
 あなたは、神さまに愛されていることをしっかりと受け止めていますか。その愛にふさわしく歩みましょう。また、自分の使っていることばを吟味してみましょう。

3 神からの語りかけを (エペソ5:10)
 私たちはたくさんの語りかけを聞いてここまで成長してきました。しかし、神さまの口から出る語りかけによって成長して行くと言う訓練はまだまだ足りないのかもしれません。驚くことに、こどもたちの80%近くが、否定的な語りかけを聞いて育っていると言われています。「何をしているの、だめでしょう」「しょうがない子ね、もっと早くしなさい」「まったくぐずなんだから」「そんなことしていると大きくなれないわよ」・・私たちは自然と子どもたちが自信をなくすように訓練してきてしまっているかのようです。「あなたは、神さまから愛されている」という語りかけを毎日聞かせ続けているでしょうか。父ななる神さまは、御子イエスキリストを与えるほどに私たちを愛しておられることを(ヨハネ3:16)。この世の中に八百万の神がいますが、私たち人間のために命を捨ててまで愛し救って下さる神さまがいるでしょうか。そう、そのような神さまは、創造主なる私たちの命の授与者である唯一の神のみです。人は、愛されることからくる安心を求め続けているだけでは、健全な自分(あなた)は造られて行きません。アドラーと言う心理学者は、次のように言いました。「あらゆる人間の失敗は、『与えるは、受くるより幸い』という事実をつかむことのできない無能にある」と。パウロは、今日の箇所で、あなたがたは神さまに愛されているのだから、あなたを愛している神さまに倣うものとして愛の内を歩みなさいと勧めているのです。これこそ人生を豊かに生きていく秘訣です。

参考  「君は愛されるため」ワーショップ 
    トマス ア ケンピス著「キリストに倣いて」

祈り
 天のおとうさま 
 あなたが私を愛してくださっていることを感謝します。神さまにならい、愛の内を歩むために、私たちの唇に愛の言葉を与えて下さい。また愛を持って人と接することができるようにして下さい。そのためにあなたの愛と聖霊で私たちの心を満たして下さい。御子のみ名を通して祈ります。 アーメン

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