「内なる人を強くしてください」 エペソ人への手紙3:14~21

「聖書の学びの会」2023年9月20日

★ 法亢聖親牧師からのメッセージ

  「内なる人を強くしてください」  エペソ人への手紙3:14~21
                       
 「すべての聖徒と共に、その広さ、長さ、高さ、深さを理解することができ、また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って、神に満ちているもののすべてをもって、あなたがたがみたされるように、と祈る。」(エペソ3:18,19)

1 内なる人を強くしてください 
 パウロは、膝を屈(かが)めて切なる思いで「すべてのものの名の元」である父なる神さまに、エペソの教会の人々の「内なる人を強くしてくださいますように」と祈っています(16節)。彼は、決して外なる人を強くしてくださいとは祈らずに、その人の内側 ― 内面が強められることを求めて祈りました。人の内面は、神さまが「その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって」強くしてくださいます。そして、私たちが真に強くされる ―その目標となるのはイエス・キリストです。

2 キリストの愛を知ることができるように
 パウロはまた、「キリストが・・あなた方の心の内に住んで下さいますように」(17節)、「人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように」と祈っています(19節)。キリストは、心を明け渡す者の心の内に住んで下さるのです。それは、自分を捨てて主に従うことを意味していますが、それは無理やり、義務的にではなく、主への愛が動機となっていなければ意味がありません。そのために、パウロはまずキリストの愛の広さと深さを知るようにと語っています。それによって、キリストの愛に応え、喜んで従う信仰が成長していくのです。ですから、大切なのは、キリストの圧倒的な愛をじっくりと味わうことと、キリストが自分の心の真ん中にいつもいてくださるという確信を持つことです。

勧め
 キリストの愛の広さ、長さ、深ささがどれほどであるかを知るために、もう一度、十字架の恵みを覚え歩んで参りましょう。

3 頭で理解するだけでなく(エペソ3:18,19)
 クリスチャンになっても、人間は生きている限り心の混乱をきたしたり、生活の中でズレを生じることがあります。それは、「自分が、自分が」という自己中心の思いが心の真ん中に、しっかりと座ってしまっているからではないでしょうか。だからこそ聖霊の助けを得ながら日々みことばに聞き、私たちの心の内に住んで下さるキリストに強められていくことが大切です。あなたの内なる人を強めて下さるお方は、私たちの品性をも変革し、清めてくださいます。また、今日の箇所には、人知を越えたキリストの愛を知ることができるようにと記されています。
 「主イエスは私たちの罪を全部背負って十字架で死んでくださった。いのちを捨ててくださるほどの大きな愛はない」と、頭では理解していても、それが実生活の中に及んでこないことがあるのです。ちょっと落ち込むと、「主は私を離れて、遠い所に行ってしまったのではないか」と思ったりしてしまいます。でも、みなさんがキリストを理解する前に、キリストのほうがみなさんを徹底的に理解して愛してくださっているのです。困難の中で「私はひとりぼっちだ」と思う時があるかもしれませんが、その傍らに、「いやひとりボッチではない。わたしはあなたを愛している。わたしはあなたのすべてを理解している」と、声をかけ続けておられるイエスさまがおられるのです(ヨハネ14:18 p165)。

祈り
天のお父さま
私の心にイエスさまが住んでいてくださり、豊かな愛で私を覆っていてくださることを、さらに知ることができますように、そして、私も愛に生きる者とさせてください。   
御子のみ名によって祈ります。 アーメン

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