「バプテスマー洗礼」 ローマ6:3~4

「小羊の会」 2023年9月7日

★法亢聖親牧師からのメッセージ

「バプテスマ―洗礼」     ローマ6章3,4節

 「それともあなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けたわたしたちが皆、またその死にあずかるために洗礼を受けたことを。わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。」(ローマ6:3,4)
 
 キリスト教会では、昔からバプテスマ=洗礼を大事にして来ました。
 洗礼とはなんでしょうか。まず、洗礼は教会が勝手に造りだしたものではなく主イエスのお言葉に基づくものです。
 
 「父と子と聖霊の名によって洗礼を授けよ」(マタイ28:19)
 「信じて洗礼を受ける者は救われる」(マルコ16:16)
 「だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない」(ヨハネ3:5)

 これらの言葉を見ますと洗礼がキリストの支持によることが理解できます。つまり救い主であるイエス・キリストは、洗礼を受ける者は救われ、神の国に入ることができる者となるとはっきり言われたのです。このことのほかに感謝なことがあるでしょうか。
 それではなぜ洗礼を受けると救われ、神の国に入れるのでしょうか。

 「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」(使徒言行録2:38)
 
 洗礼を受けると罪の赦しがいただけるということです。それで神の国(天国)に行けるのです。この罪の赦しを得させる、実にありがたい洗礼を受ける際には自分が罪びとであることを認め、またイエス・キリストが私の罪の犠牲となって十字架についてくださった、との信仰が大切です。
 洗礼についてもう一つ、パウロの言っているところを見ましょう。パウロは、「キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けたわたしたち」と語り「洗礼によってキリストと共に葬られ」、キリストと共に復活し新しい命に生きる者となったと語っています(ローマ6:3,4)。これは大変深い洗礼の理解だと思います。
 洗礼を受けることによって私たちはキリストの死と復活に結びつき、古い我に死んで新しい我に生きるのです。新しい我とは、罪を赦された私、天国を目指して歩む私、聖霊を内に宿す私、深い喜びと平安の中にある私、神と人への愛をもって生きる者とされた私です。
 私は世の多くの人々が洗礼を受けて救いにあずかってくださることを、新しい歩みを始めてくださることを心より願うものです。

参考 
1.秘跡(サクラメント): カトリックでは、秘跡は7つあります。
① 洗礼、② ゆるし、③ ご聖体拝領、④ 堅信、⑤ 叙階、⑥ 結婚、⑦ 病者の塗油 

2.聖書の罪とはハマルケアー(的外れ)、つまり的外れの生き方をしていることを言う。あるいは、弱さ、欠け、不完全さ。
  聖書の悔い改めとは、メタノイアー(方向転換をすること)を言う。つまり、神の国に生きる方向を方向転換すること。

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