「聖霊が降る」 使徒行伝2:1~13

2022年6月1日
法亢聖親牧師からのメッセージ;

「聖霊が降る」                      
使徒行伝2章1~13節(P181)
 今年のイースターは、4月17日でした。イエスさまは、復活後40日にわたって弟子たちに現われ、その40日目に多くの弟子たちが見ている前で昇天されました(今年は、5月26日が昇天日でした)。
 使徒行伝1章に記されているように、イエスさまは昇天される時、弟子たちにエルサレムで祈って待つようにと言われ、同時に「地の果てまで、私の証人と」なりなさいと命じられたのです。その宣教命令を遂行するには、聖霊の助けが必要であることを示唆されたのです。弟子たちは、イエスさまのご命令に従って一つ所に集まり、祈りに専念していたところ約束通り聖霊が降ったのです(イエスさまの昇天の10日後)。その日は、ユダヤ教の「五旬節の祭りの日」でした。
 「ペンテコステ(五旬節)」と言う語の本来の意味は、「50番目」で、春先の「過ぎ越しの祭り」から50日後(七週間後)に行われ「七週の祭り」とも呼ばれます。この祭りは、もともと「刈り入れの祭り」で初夏の収穫祭でした(出エジプト記34:22等)。イスラエルの三大祭りの一つで、「過ぎ越しの祭り」「仮庵の祭り」同様イスラエルの人々はエルサレム神殿にお参りすることを求められていました。
その「七週の祭り」の時に、エルサレムに弟子たちが集まって祈っていると、「激しい風が吹いてきたような響きが起こり・・・炎のような舌が分かれて現れ、一人一人の上にとどまった。すると皆が聖霊に満たされた」のでした。主イエスが予告されておられた通りに聖霊なる神さまが弟子たちを名実ともに使徒に変え、福音を宣教する力を与えてくださったのです。
 聖霊とは、三位一体(父なる神・子なる神・聖霊なる神)の神ご自身です。永遠におられるお方であり、無から有を創られるお方です。天地創造の時もおられ、旧約の時代も種々のお働きをなされました。ですから、聖霊は、このペンテコステの時に初めて登場したということではなく、天に戻られたイエスさま(子なる神)に代わってこの世を導き、地上の教会の歩みを支える役割をもって新たな形で臨んでくださったということです。「イエスさまに代わって」と言いましたが、「復活の主の霊:聖霊」と言うことができます。結局は一人の神さまご自身であるのです。同じお方が「世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます」(マタイ28:20)との約束を実行し続けてくださっておられることになります。
 その日、聖霊が降った結果、弟子たちは様々な言語で話すようになりました。集まって来た人々がその現象に驚き、酔っているのかといぶかっていると、弟子たちを代表してペテロが話し始めたのです。

天の父なる神さま
  わたしたちを、主を信じ受け入れ、主と共に生き、主の御旨を聞きつつ生きる者、すなわち御霊の法則に従って生きる者として下さい。御子のみ名によって祈ります。アーメ

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